STRUCTURE 構造
耐震性への配慮、建物構造の強度はもちろん
居室空間の防音性にも配慮された構造で
将来に渡って安心できる住まい
居室空間の防音性にも配慮された構造で
将来に渡って安心できる住まい
地震に強い超高層建築
『ザ・ヨコハマタワーズ』は超高層建築として、通常の建物よりも厳しい基準に基づいて設計・建築されており、建物構造の強度はもちろん、防音性にも配慮した設計になっています。また、地盤調査、適切な基礎工法の選択、さらには、建築に携わる技能者の実技試験など、さまざまな視点で地震対策を実施しているため、耐震性により配慮された構造となっています。
耐震性
杭と地中連続壁杭を用いた基礎構造
建物の外周部には壁状の地中連続壁杭を、建物の内部には場所打ち鉄筋コンクリート拡底杭が使用されています。また、土丹層と呼ばれる強固な支持層まで、その深さに応じて築造され、建物をしっかり支える構造となっています。さらに、地中連続壁杭は非常に剛性と強度が高くなるよう設計されているので、地震時の軟弱地盤による上部構造への影響を取り除くことができ、建物の耐震性が向上されています。
耐震性を向上させたコア・チューブ構造
建物のコア(中心)に、柱・梁を集約して配置したチューブ架構となっており、外周部の柱スパンを大きく確保できる構造になっています。このコア・チューブが地震などの外力を受け止め、建物の変形を抑え、耐震性を高めています。また、コア・チューブが建物の中心に設置されているため、コアの外周に配置された居室空間に、採光性や解放感をもたらすワイドな開口部を設けることが可能になっています。
強固な地盤の支持層
地盤は、地表から数mの層圧で埋め立て土となっていて、その下には軟弱な粘土層の沖積シルト層があり、さらにその下には、土丹層と呼ばれる強固な地盤の支持層があります。超高層棟はこの層を杭の支持層としており、支持層が地下何メートルの深さにあるかは、標準貫入試験という方法で調べられます。これは一定の重量の重りを一定の高さから落とし約30cm打ち込むのに要する回数を調べるもので、その数値が高いほどその地層は固いということになります。『ザ・ヨコハマタワーズ』の支持層は、ランドマークタワーの支持層ともなっているN値50以上の強固な地盤になっています。
地盤調査
基礎は、建物の自重(垂直方向の力)や地震、風等の外力(水平方向の力)を安全にそして確実に地盤に伝える必要があります。地盤調査の結果から建物に適切な基礎方式が採用されています。
X型配筋
通常のマンションに使われているコンクリートに比べ、約2~3倍の強さを持つ高強度コンクリートを採用し、せん断補強筋には最大8,000kgf/cm²級の高強度鉄筋を用い、部材の靭性(ねばり)が向上されている設計となっています。さらに、チューブ架構の大梁はX型配筋となり、せん断耐力を高め、外周部の下層部柱には芯鉄筋を使って地震時の柱の引き抜き力に抵抗させることで耐震性が確保されています。これにより、圧縮される力に強いコンクリートと、引っ張られる力に強い鉄筋の互いの長所を生かした、耐震性に配慮されたRC(鉄筋コンクリート造)構造の超高層マンションとなっています。
杭孔を超音波で検査
杭の施工を確実に行うため、最初に施工される杭で1m掘り進むごとに地盤調査データと実際の土質の検査がなされています。施工した全部の杭について以下の確認が行われた上でコンクリートが流し込まれます。
機械式鉄筋継手
コンクリートに組み込まれる鉄筋は、一定の長さの鉄筋を建築現場でつなぎ合わせて組み上げられています。通常どんな物でも継ぎ目が一番弱くなるため、鉄をつなぐ技術は、鉄筋の強度を決める重要なポイントになります。『ザ・ヨコハマタワーズ』では、太径の鉄筋を柱、梁などの各部材に使用していますが、地上階の柱、梁には作業時の天候などに影響を受けず、確実に安定した性能が得られる機械式継手を用いた鉄筋がつなぎ合わされています。
プレキャスト積層工法
柱、梁、床などの部材をあらかじめ工場などで製作し、建設現場にて組み立てるプレキャスト積層工法が採用されています。現場ですべての工程を行う在来工法と比較して、がぶり層を一定に保てる等各部材の精度がよくなり、品質の高い躯体をつくることができる仕組みです。
基礎の構造形式
『ザ・ヨコハマタワーズ』タワーイーストの基礎は、地中連続壁基礎と杭基礎方式が採用されています。地中連続壁、杭基礎ともに、垂直、回転バケットなどを用いて建設現場で地盤の掘削を行います。支持層まで掘った後、組み立てた鉄筋かごを掘削孔に挿入し、コンクリートを流し込んで造る、現場打ち鉄筋コンクリート基礎になっています。
杭の許容支持力
杭の許容支持力とは1本の杭が支えることができる建物の重さのことです。『ザ・ヨコハマタワーズ』タワーイーストは、24本の連壁杭と27の杭で支持しています。
耐久性
コンクリートのかぶり厚
コンクリートはアルカリ性のため、大気中の物質に影響を受けて中性化していきます。この現象が極度に進むとコンクリート内の鉄筋が錆びて鉄筋が外側のコンクリートを押し出し、破損の原因となります。その対策として、『ザ・ヨコハマタワーズ』では鉄筋を覆うコンクリートの厚さ(かぶり厚)に表のような基準が適用されています。
コンクリートの水セメント比
コンクリートを作る時のセメントに対して加える水の量の比率を水セメント比といいます。コンクリートに含まれる水の比率が高いと、乾燥して固まった際の収縮が大きくひび割れが起きやすくなるため『ザ・ヨコハマタワーズ』は、この水セメント比が50%以下に抑えられています。
受入検査
工場から建築現場に届いたコンクリートは、まず受入検査を行います。これは、コンクリートの柔らかさ、空気量、塩分量、アルカリ性などをチェックするもので、この検査で確認した後、ポンプ車に送られ、型枠に流し込まれます。
調合調査
適切な調合を行うために、高強度コンクリートについては、あらかじめ工事に採用する生コン工場から現場にコンクリートを搬入して試験体(1m×1m×1m)を打設し、その中から日数をおいてコア抜きを行い、強度の発見を確認しています。これによりコンクリート打設時の季節環境なども考慮した調合が行われています 。
圧縮強度試験
コンクリート技師による管理のもとで固まったコンクリートの試験体に、実際に圧力をかけて強度試験が行われています。
高強度コンクリート
住棟部分の床や柱等の躯体には、最大で70N(ニュートン)クラスの高強度コンクリートが採用されています。70Nのコンクリートは、1m²に7,000tの力がかかるまでは壊れない強固なコンクリートのことです。通常のマンションの設計強度は、24N程度となっております。
居室空間の構造
床スラブ厚
床スラブ厚とは、床下のコンクリートの厚さのことをいいます。『ザ・ヨコハマタワーズ』では、防音対策に配慮した構造が採用されており、重量衝撃音対策として、床スラブ厚は230mmとなっています。
※屋根・2階床を除く
※屋根・2階床を除く
二重天井
上下階の生活音を軽減するため、天井にも防音対策がなされており、床下のコンクリートスラブと天井仕上げ材の間に空気層を設けた天井構造が採用されています。
戸境壁
隣戸に対する防音対策として戸境壁に、空気伝搬音対策乾式壁が採用されています。厚さ150mm以上で、日本建築学会が定めるDr-55等級相当の壁材となっています。
住戸内遮音
気になる住戸内の生活音への対策として、水廻りや主寝室と他の居室の間仕切り壁はプラスターボード二枚貼りとなっており、床から上階の床下(コンクリートスラブ)までつながった仕様になっています。これにより、天井から音が伝わるのを防いでおり、さらに水廻りの遮音壁にはプラスターボードを画面二枚貼りにした上、グラスウールを充填して遮音性能が高められています。
遮音壁とトイレ内の遮音壁
トイレと洗面化粧室の壁には、グラスウールを入れて遮音対策がなされています。また、壁については、床のコンクリート面から上の階の床のコンクリート面までつなぐことで、音が天井裏を通って伝わるのを防ぐ構造になっています。さらに、壁排水便器の場合は、便器設置面に防振ゴムを設置し、音が伝わりにくいよう配慮されています。
共用排水堅管
排水竪管には音が伝わりにくい鋳鉄製が採用されているだけでなく、さらにグラスウールで包むことで遮音性が高めらた設計となっています。
※コンクリートについての説明は、住棟(住宅を含む建物)の壁、床、柱、梁、基礎等に使用されているコンクリートについてのものであり、電気室やゴミ置場等の付属建物、機械式駐車場ピット等の工作物、外構の塀や擁壁、花壇の基礎等、その他エントランスアプローチや駐輪場等土間や杭に使用されるコンクリートは対象外となります。※掲載している画像、素材(テキストを含む)などの情報は、分譲当時、竣工時、または当サイト制作時に作成、撮影したものであり、実際とは異なる場合がございます。※掲載している画像、素材などの情報の一部には、イメージが含まれており、実際とは異なる場合がございます。